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歯科衛生士のページ

西大路店 歯科衛生士
(2014年キャリア入社)藤井さん

歯科衛生士写真③

その方らしく豊かな未来を
描けるように今できる
最善を模索し続けて

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.長く歯科医院で衛生士業務に携わってきました。キャリアとして次のステージを考えるにあたり、新たな口腔ケアの現場を探していました。ちょうどそのときこちらを知り、興味を持ちました。もうひとつ魅力的だったことは、他職種の中で働ける現場ということでした。いろんな新しい取り組みにも挑戦されている会社だということも刺激的でしたね。ちょうど口腔ケア事業の立ち上げ期だったことも重なり、いろんな業務に携われるという面白味と期待を感じました。介護の現場においては歯磨きなども看護師や介護士の方が行われていることが多く、口腔ケアを専属で行う歯科衛生士を配置している事業所というのはまだ比較的少ないものです。自分としても新しい挑戦ができる職場だと思い、入職を決めました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

歯科衛生士写真①

A.主にご利用者さんの口腔アセスメントや口腔機能訓練、口腔内清掃を行っています。お口に関する身近な相談窓口という存在ですね。口腔アセスメントとは、利用者さんのお口の筋力低下の有無など支障がないか機能評価をすることです。定期的に判断材料となるテストを実施したり、食事観察や経過観察を合わせて行いながら、筋力低下防止を図ったり、向上を促す効果的な運動方法をご提案したりしています。例えば口腔体操や呼吸訓練、口周辺の筋肉を積極的に動かす運動などがあります。口の筋力が落ちてしまうと、食事が噛みにくくなったり飲み込みにくくなるだけでなく、しゃべりにくさや、口の渇きやむせなどの症状を引き起こしやすくなります。ご高齢になるほどどうしても口を動かす機会が減少しがちです。口周りの筋力低下はまさに食事や会話と言った日常生活の問題に直結するものです。また、歯磨き指導や実際に食後のクリーニングを行ったりもしています。暖団では利用者さんに対してマンツーマンで指導させていただいています。利用者さん一人一人とじっくり向き合いながら、必要な訓練やクリーニングをする時間を個別に設定させていただいています。基本的には利用者さんご本人に実際にやっていただきながら、足りない部分を補うスタイルです。

私がいつも大切にしていることは、利用者さんの普段の生活の中で「今一番困っていること」「改善したいこと」「不安に思うこと」は何かをまずはしっかりと見極めることです。利用者さんの声に真摯に耳を傾け、どんなことを本当に必要とされているのか、そして私たちは何をご提供できるのかといったことを考えます。利用者さん自身の生きるモチベーションにも直接的に繋がることですから、思いをしっかり汲み上げることを意識しています。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.多くのご利用者さんと接する中で、不安なことや困っていることの解消に一緒に取り組んだり、それが少しでも良い方向に向かっていることを実感できたときにはとても嬉しくなります。ご自宅でも積極的に練習していただいているお話などを聞く際も、この仕事のやりがいと価値を強く感じられます。例えばしっかり噛めるようになったり、食事の飲み込みに苦労されていた方が少しずつ改善されて、「食事が美味しく楽しくなったよ」などといった声をいただくときなどは大きな達成感もあります。発音が上手くできなくなってしまったことで、人とコミュニケーションを取ることや外に出ることさえ避けるようになる方も決して少なくありません。口の筋力低下を防ぐことは、豊かな生活を取り戻すだけでなく、生きることにもっと自信を持っていただくことにさえ繋がります。「人が楽しく生きる」という根底に、実は食事や会話は深く関わっています。その現実を知れば知るほど、この仕事のやりがいを強く感じます。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長、またこれからの目標や達成してみたいことはどんなことですか?

A.医療現場における観点と、介護現場で必要とされていることは実は大きく異なります。介護現場に身を置いてわかったことは、正論よりも目の前の利用者さんの気持ちに寄り添うことの大切さです。“虫歯は治さなければいけない”“入れ歯は噛めなければならない”といったことは医療現場では当然のことです。しかし介護現場では、問題に対して現実はそうはいかないケースが多いです。身体状況や健康状態が伴わなくて治療が叶わない方、家庭環境や金銭的な問題、またお気持ちの部分でそれを良しとされない方もいらっしゃいます。医療現場でまかり通っていたことが、介護現場では決して当たり前でないということを痛感させられる日々です。精神的な部分も含めて今現在のコンディションや、過去の積み重なってきた経験なども考慮しながら、深く寄り添ったケアを検討をすることがとても重要であることにあらためて気づかされました。今の状態で何が利用者さんにとってベストなことかを常に自問自答しながら今日も模索しています。今ここで何ができるのか、自分にできることは何かをこれからも懸命に考えながら、その方らしい解決策をひとつでも多く見つけ出せればと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

歯科衛生士写真②

A.現在、歯科衛生士のいる暖団は三店舗。西大路店に二名、一乗寺店に三名、草津店に一名の計六名が在籍しており、シフト制で希望日に合わせた勤務を協力して行っています。入職当初は私もまだ子供が小さく育児との両立もありましたが、無理なく働けましたし、理解ある方たちばかりで、終業も時間通りに働きやすい職場です。歯科衛生士として医療現場で培ってきた技術や知識はそのまま活かせていますし、利用者さんのお口を拝見させていただくときには、その方の現在から過去、未来を想像することもできます。経験豊富なキャリアを積んだスタッフが比較的多い職場なので、安心して仕事に取り組めています。チームワークがあり、個々に知識のブラッシュアップにも意識高く取り組んでいて勉強になります。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.人と深く関わる現場ですから、人が好きという気持ちはまず大切ですね。相手の気持ちに寄り添う姿勢をとても大切に考えている職場です。想像力やコミュニケーション能力もとても必要とされます。専門的なスキルについては、勤務する中で自然と身に付くものですから、介護現場が初めての方や口腔ケア業務になじみがない方も安心して学べる現場です。

歯科医院で経験を積まれてきた方ほど、キャリアアップという点ではとてもやりがいを感じられる仕事だと思います。自分で判断しなければならない範疇がぐんと広がりますから、なおさら自分自身の技術や知識を高めていく努力が必要です。今までの経験を糧に、さらなる高みを目指す面白さを体感できる現場です。ぜひ私たちと一緒に働きませんか?

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